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9月26日日経電子版によると、三菱UFJ銀行など大手銀行の住宅ローン変動金利が、10月借り入れ分から優遇前の基準金利を0.15%引き上げる見込みとのことです。
これは、7月の日銀の金融政策決定会合で、政策金利を0.15%利上げしたことを受けて、各銀行が短期プライムレート(最優遇貸出金利)を引き上げたことによるものです。
三菱UFJ、三井住友、みずほ、三井住友信託、りそなの大手5行は、長い間短期プライムレート(1.475%)に1%を上乗せした2.475%を変動金利の引き下げ前の基準金利としてきました。しかし、日銀の利上げにより10月から短期プライプレートが0.15%上がり1.625%となり、変動金利の基準金利も2.475%から2.625%となる見込みです。
各銀行は基準金利から一定の金利を引き下げて実際の借入金利としています。
たとえば三菱UFJ銀行の場合2024年9月の最優遇変動金利は0.345%です。これは基準金利2.475%から2.13%優遇された金利です。10月から基準金利が0.15%上がって引き下げ幅が同じであれば、10月の新規借り入れの変動金利は0.345%から0.495%に上がります。
たとえば4,000万円を35年返済で借りた場合、年利0.345%なら毎月の返済額は101,117円ですが、0.495%になれば103,745円となり、年間で31,536円、35年間では1,103,906円の差となります。
もちろん、各銀行が優遇幅を広げれば予想より金利が低くなる可能性もありますが、今後も日銀が政策金利を上げる方向であれば、銀行が資金を調達するための金利も高くなるわけで、将来的にはもっと金利が上昇する可能性もあります。
金利上昇に備えて200万円から300万円くらいの余裕資金(繰り上げ返済に充てられる資金)は持ちたいものです。
新規借り入れの人の住宅ローンの変動金利は来月から上がる予定ですが、すでに借りている人の金利は2025年1月から上昇します。各銀行の既存の住宅ローン変動金利の金利見直しは半年毎だからです。毎年4月1日と10月1日に基準金利が見直され、その3か月後の返済額から反映されます。
ただし、金利が上昇しても5年間は返済額が変わらない5年ルールがあると、返済額の上昇に気づきにくいものです。必ず半年に1度送られてくる(またはネットで閲覧できる)返済予定表に目を通し、元金と利息の返済割合(返済額)を確認しておきましょう。返済額が上がっていなくても、金利が上がっていれば元金の返済割合が少なくなり、次の5年間の返済額に上乗せされるからです。金利上昇が大きければ、借りてから6年目以降の家計への負担が大きくなります。その間を猶予期間と考えて、返済額がアップしても耐えられる家計にしておく、または繰り上げ返済で返済額が大きくアップしない工夫なども必要です。
幣事務所では10年以上にわたって毎年100組以上のお客様の家計や購入の資金計画、返済計画の相談、サポートを行ってきました。
これまでの経験から住宅ローンの仕組みや個々の商品、金利の仕組み、団信や火災保険と言った、住宅購入や返済計画にまつわるすべてのことに、深くご相談にのることができると自負しています。
お客様の中には、将来を不安視しすぎるあまり、購入価格を低く考えすぎて希望の家を購入できないと思い込んでいる方もいます。逆に購入予算を間違えると、いくら希望の家に住めても住宅ローンの返済に振り回される人生になってしまいます。予算的に難しい場合は、改善のための様々な提案をしたうえで、予算を下げる、家を買う時期を待つ(今は買わない)、と言った提案をすることもあります。
それがお客様のためだからです。
「今は買わない」という選択肢を伝えられるのも、長年企業に属さず、商品を売らず、お客様の側に立った独立系のFPだからできることです。
また、住宅購入の資金計画、返済計画を立てることで、年金や健康保険といた社会保険について、会社の退職金制度や確定拠出年金(DC)について、NISAなど資産運用について、加入保険の可否や見直しの必要性について、家計の問題点についてなど、住宅ローン以外のさまざまなお金についての気づきや知識を得ることもできます。さらに、不動産業界の仕組みやよい物件を安心して見つけるポイントについてもお伝えすることができます。(たくさんのお客様がそれぞれ気に入った物件をたくさん見てきています)
住宅購入を考え始めたら、まずは予算と家の探し方を聞きに、ご相談にいらっしゃいませんか?金利上昇も予算に入れた資金プランをご一緒に考えます。
家族と話をするように、ご相談者様とお話しできるのを楽しみにしています。子育て世代のご家族も、シニア世代の住み替えのご相談もお気軽にお越しください。
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