「在宅医療」対応の医療保険SBI生命「も。」の説明会に参加しました。

先日、SBI生命さんが発売する医療保険「も。」の説明会に参加しました。「も。」の商品概要については→こちらです

幅広く在宅医療に備えられる医療保険としては業界初だそうです。

当日の説明会の様子です。


医療保険は医療の進化にマッチした内容を、ということで各社保険料だけでなく、その中身もどんどん変わりゆく分野。そんな厳しい商品開発競争の中で「日本初」「在宅医療対応」に惹かれて参加しました。
「在宅医療」といえば、小さいころ体が弱く(笑)しょっちゅう熱を出していた私は、家でうんうんうなりながら寝ていると、注射器を持ったお医者さんが現れて「いた~い注射」を一発。その後はおとなしくしていると元気になる、そう、「往診」をイメージしていました。

でも、お話を聞くと「往診」と「在宅医療」は全く別物でした。

「往診」はわたしが小さいころ受けていた「突発的に」熱などを出した時に緊急的にお医者さんに訪問してもらう医療です。

「在宅医療」とは、「通院が困難な患者さん」の自宅にお医者さんや看護師さんが訪問し「計画的に訪問診療」を行うことです。

「突発的」と「計画的」に大きな違いがあるようです。

実は在宅医療は2005年から2011年の6年間で6.48万人から11.07万人に、なんと1.7倍に増えているのです。(厚生労働省患者調査より)

これはなぜなの?・・・と考えてみました。

・「できるだけ最後まで自宅で療養したい」と希望している人が多い
 厚生労働省の「終末期医療の意識調査(2008年)」によると6割以上の人が終末期の在宅での療養を希望しています。

・だれもが病院で死ねる時代ではなくなる?
 2025年には団塊の世代が後期高齢者になり、医療保険や介護保険の財政はますます厳しくなってきます。また、超長期的に考えると高齢者は増えても全体の人口はすでに減少期に入っています。ということは高齢者が増えるからと言って安易に病院(箱もの)を増やすと将来負の遺産にもなりかねません。

 急性期の治療はもちろん入院が必要でしょうが、状態が落ち着けば自宅療養は自然な流れでしょう。

・診療報酬も在宅医療にシフトしている
 以前は治療の必要がなくても長期入院させることで病院がもうかってしまう、という時代がありましたが、今は病気ごとに入院治療の診療報酬が決まっていて、長期入院はかえって病院経営の悪化につながってしまいます。

 こうした診療報酬制度の改定を受けて、すでに平均の入院日数は短期化の傾向が顕著です。2000年の24.8日から2013年の17.2日と13年間で約7.6日も短縮されています。

・医療の進歩で在宅医療で対応できる治療が増えている
 以前は長期入院が当たり前だと思っていた「がん」「脳梗塞や脳卒中」「肺の病気」「循環器系の病気」なども在宅医療がスタンダード化しています。

  病気になっても、様々な専門家や地域、家族の力を少しずつ借りながら(けっして誰か一人の負担になってはいけない!)最後まで自分らしく自宅で暮らし続ける、が理想の終末期になるのかもしれませんね。

こうしたことを総合すると、1日入院したら1万円、などという医療保険はちょっと時代遅れな感じがします。通院や在宅医療の保障がないとほとんど保険金を受け取れない、などという時代が来るかもしれませんね。

とはいえ、日本にはすぐれた公的保険制度、健康保険や介護保険の制度があります。在宅医療であれ健康保険対応の治療であれば「高額療養費」の制度が使え、自己負担額の上限は年齢や収入によって決まっています。

特に70歳以上の高齢者は入院しない治療であれば1か月の自己負担額は12000円です。
(75歳以上の方は後期高齢者医療制度となりますが、自己負担額は70歳以上の方と同額です。)それなら、在宅医療のために保険料を払う必要あるのでしょうか。

在宅医療は公的な保険外にかかる実費も様々あるようです。説明会での数字を参考にすると
・医師や看護師の交通費
・診断書
・医療機器
 例:痰吸引器 4.5万円~17万円 
   ネブライザー(薬等の吸引)2~8.6万円 など
・医療材料
 例:褥瘡予防フィルム 100枚3000円等
   カテーテルチューブ 2000~7000円程度/50本 など
・おむつ・ウエットタオルなど

ほかにも見えない費用がいろいろとかかるかもしれません。また、病気によっては長期化すると結構お金がかかりそうだな、と思う部分もありますね。

今後、医療保険を検討するとき「入院に備える」ではなく「通院や在宅医療に備える」という発想の転換も必要なのではないかな?と考える、貴重な説明会の時間となりました。

<参考>
◆終身医療保険「も。」 商品概要ページ

◆「在宅医療」講演会 ニュースリリース 

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